テニス上達スクール「フィーリングテニス」
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読めば上達!テニスの知恵  >  テニスの知恵

質を上げる  Vol.2

前回「上達するとは?」姿形を変えることではなく、 質を変えることである事をお話しましたね。 今回は質を変えるとはテニスではどういう意味か少しお話しましょう。

ところで、自転車に乗れるようになると乗ることを意識しなくなりますね。 「乗ろう!」と思うだけです。 同じように上級者のプレーヤー達はボールをコントロールしようと意識していないのです。 ただ「あそこに打とう!」と思うだけです。

つまりテニスで上達するとは「意識しなくてもできるようになること」なのです。 最初は意識しなければできなかった事が、意識しなくてもできるようになる事です。 これが上達する意味なのです。 そしてまたこれが質の変換なのです。

意識しなくてもできるようになる為には物事の本質に気づかなければいけません。 本質に気づくと意識して実行する必要が直ぐになくなります。 つまり無意識にできるようになるのです。

ところが多くのテニスプレーヤーはここを勘違いしている場合が多いのです。 「意識して練習しているうちにできるようになる!」と思っているわけです。 残念ながら、意識して練習を続けていても本質でなければ、 できない物はできません。 閉回路の中を、出口を求めて、ただ彷徨うようなものです。

世の中の現象には必ず原因と結果が存在します。 どんなに複雑な現象であっても必ずそうなる為の原因が存在するのです。 これはそのままテニスにも当てはまるのです。

つまり、テニスが上達しない本質的な原因が存在するわけです。 この原因に気づく事ができればまさに瞬時に上達する事が可能です。

本質的な原因は姿かたちではありません。 姿かたちからは本質を見つけ出すことはとても困難です。 つまり、グリップやフォームでは本質的な原因を見つけ出すことは難しいのです。 その為、意識して練習してもなかなか上達しないのです。 違う原因をいくら練習しても何も変わりません。

もう一度言いますが、上達する為には意識して練習を繰り返す努力は必要ありません。 ただ本質に気づくことができればいいのです。 つまり、閃きやインスピレーションが大切なのです。 これさえあれば、特に努力しなくても簡単に上達する事が可能です。

では、どうすれば閃きやインスピレーションを得ることができるのか?

その為には問題を細分化する事がとても重要です。 深く深くその問題を掘り下げていくのです。 そうする事でその問題の本質が見えてくるようになります。

上級者達のパフォーマンスは本質に近い小さな気付きを積み上げた結果なのです。

例えばローボレーが苦手で直ぐにネットにかかってしまうプレーヤーがいるとしましょう。 この場合どう分析し、細分化するか考えてみましょう。

「ネットにかかる」という結果には、必ず本質的な原因があります。 その本質に気づけば瞬時にローボレーは上達するのです。

多くの場合

  • 「ラケット面を操作する」
  • 「ラケットの振り方を操作する」
  • 「足を曲げる」
などとアドバイスされるのではないでしょうか?

ですが、残念ながらこれらは本質ではありません。

では一例を挙げてみましょう。

ネットする原因は?

  • 「弾道が低い」

弾道が低くなってしまう原因は?

  • 「ラケットの振り方や面が間違っている」

ラケットの振り方や面を間違ってしまう原因は?

  • 「弾道のイメージが間違っている」

弾道のイメージが間違っている原因は?

  • 「正確な弾道イメージを作る情報がない」

正確な弾道イメージを作る情報を得る為には?

  • 「打点からコートやネットをみる」

打点からコートやネットをみる為には?

  • 「ネット前に行ってしゃがむ、そして眼の位置を打点の高さに合わせてコートやネットをみる」

というようになります。

これを実践すると

しゃがんでコートやネットをみる
  ↓
正確な弾道イメージを作るための情報を得ることができる
  ↓
正確な弾道イメージを沸かすことができる
  ↓
正確なラケットの振り方や面の使い方ができるようになる
  ↓
弾道が正確になる
  ↓
ネットミスがなくなる
  ↓
上達する

たったこれだけです。 これに気づく事ができると瞬時に上達します。 努力する必要もありません。

つまり、ローボレーが上達する為には、ただネット前でしゃがんでコートやネットを見るだけです。 たったこれだけでローボレーが上達するのです。

ローボレーが苦手な方は是非実践してみてください。 驚くほど簡単にネットミスがなくなります。 何の努力もなしにできてしまいます。

これが原因と結果の関係です。

ところが、二つ目の「ラケットの振り方や面が間違っている」で分析が止まっていたらどうなるでしょう? そして、対処の方法が「正しい振り方を意識して練習する」だったらどうなるでしょう? 残念ながら意識して練習する努力が必要になります。 そしてまたその努力は報われません。

これはほんの一例ですが、 このように本質的な原因でなければ努力しても意味がないのです。 大切なことは問題を細分化するように深く掘り下げる事です。 そうする事で本質に近づくことができます。 その結果、質の変換が起こるのです。

これが上達なのです。

テニスが上達するにはさまざまな問題を解決しなければいけません。 ですが、その本質的な原因はとてもシンプルなものです。 本質を追究する過程でほとんどの問題を解決していくことができます。 物事の上達の早い人は本質的な問題を追及することができる人なのです。

これはテニスでも全く同じことです。

あなたのテニスの上達は

  • 「問題点をどれだけ細かく分析し、本質に近づくことができるか?」
にかかっています。